Yujiro Ozakiの音楽遍歴
~大学生編~(その1)
今回も僕の音楽遍歴について紹介したいと思います。
小・中・高・大と4つに分けて紹介するうちの、今回はラスト、大学生編です。
2.Daniel Johnstonの衝撃
意気込んで始めた作曲ですが、最初はあまり心地良いものではありませんでした。
何故なら自分の実力を直視しないといけないからです。
演奏力・技術力の無さは如実に音源に表れていました。
初心者なのだから下手で当たり前なのに、当時の僕は他の人と比べてしまい、
(自分には才能がないな…向いてないんだ…)
と、勝手に自己嫌悪に陥っていました。
そんな中、僕はDaniel Johnstonに出逢います。
きっかけは有名なカート・コバーンのTシャツでした。
ある日、自転車で近所のTSUTAYAへ行く途中、ふと、あのTシャツのことが気になり始めました。
何かが心に引っかかり「カート・コバーン Tシャツ カエル」で検索してみると、同じ絵のアルバムに行きつきました。
内容の見えないアートワークに興味が湧き、勇気を出して聴いてみることにしました。
ぶっ飛びました。
(なんて下手くそなんだ!!)
と正直に思いました。
録音はノイズまみれで聞こえづらく、ピアノをバンバン叩く音も入っていて、今までで聴いたことのないくらい不明瞭な音源でした。
演奏技術に関しても簡単なコードしか使わず、リズムはよれよれで、ボーカルもお世辞には上手いとは思えませんでした。
そして歌詞の内容も個人的な部分を曝け出していて、もし自分なら「人に聞かせられない」と思って隠し込んでしまうようなものばかりでした。
それなのに彼は隠すことなく、自分を曝け出し真剣に感情を込めて、自信満々に演奏しているのです。
僕はその姿勢に今まで感じたことのない感動を覚えました。
そして3曲目の「Walking The Cow」が流れる頃には、僕は泣いてしまいました。
この日から僕の音楽観は変わりました。
本当に良い音楽は、「演奏面や技術面が優れていること」なのではないかと思えてきたのです。
シンプルな演奏であっても、音楽への情熱や自身の感情をしっかり表現出来ていれば、それこそが良い音楽なのではないかと思ったのです。
僕は彼の音楽からたくさんのことを学び、今日まで作曲を続けることができました。
